読谷文の本棚

読んで心に残った本の感想を綴ります。

我々は今伝説を目の当たりにしている-大谷翔平と栗山英樹監督

WBC勝戦 アメリカを下して日本優勝。最終回、3-2の9回にDHを解除して大谷翔平が救援登板。最後は同僚のトラウトを空振り三振に抑えて、試合終了。

なんじゃこのドラマは。

そして栗山英樹監督の気持ちを考えると、いてもたってもいられなくなる。

「高校卒業後は日本のプロ野球ではなく、渡米してマイナーリーグからメジャーリーグにチャレンジしたい」と希望していた大谷翔平を、栗山監督は「メジャーで活躍するためにまずは日本で二刀流の実績を作ろう」と説得し、日本ハムファイターズへの入団を決断させるに至る。『大谷翔平君 夢への道しるべ〜日本スポーツにおける若年期海外進出の考察〜』と題された30ページに及ぶ資料を提示して。

大谷自身、花巻東高校時代には目標達成シートに27歳で「WBC日本代表MVP」と記していた。

そんな監督と選手が作ってきた道のりの先にある夢を、2人同じ場所で本当に本当に叶えたのだ。こんな夢みたいな、漫画みたいなことが現実に起こりうるとは……( ゚д゚)ポカーン と、大谷翔平を見ていると何度も何度も実感させられる。普段そこまで野球を知らない一般人のわたしでも。